6作品配信開始!!&第2回はコミックもリクエスト受付!! リクエスト受付は終了しました。ご協力ありがとうございました。

第1回復☆電書 配信作品

2012年5月に開催された第1回“復☆電書”。3週間で合計991件ものリクエストが集まり、ついに6作品が配信開始!!

第1回復☆電書配信作品>>増殖商店街

  • 増殖商店街
  • 著者:笙野頼子
  • 現実と幻想の中に飛翔する「言葉」の真髄。
  • あらすじ:
    現実と幻想の中に飛翔する「言葉」の真髄。夢の中で買い物に行った商店街はどんどん増殖、いろんな顔を見せて無名作家の「私」を楽しませる表題作。他に、飼い猫の失踪事件を描いた短篇など四篇を収録。収録作品「増殖商店街」「こんな仕事はこれで終りにする」「生きているのかでででのでんでん虫よ」「虎の襖を、ってはならなに」「柘榴の底」。(1995年10月刊)
    おまけの内容:著者直筆コメント・あとがき小説「ようこそ」

著者コメント:

≪電子書籍で復刊されることについて≫
昨年講談社の文芸文庫が随分と品切れになっているのに気付き、文芸家協会で意見を述べました。電子書籍というものを私は出してもいない。ただ、新刊や流行作家のものばかり急いで、電子電子というのを奇妙に思うと。むしろ「売上」を「建前」に切られていく本を、電子化してゆけば良いのではないですかと。協会で出版しませんか?などと言っていると、議論と関係のないところからふいに、復刊リクエストの企画が現れて……。
「増殖商店街」を本当は紙の文庫にして欲しいと思ってます。ただ、可能性のひとつとして、またネット読者の応援を喜んで電子化を決めました。
もしまだ未知数を残すこの方式において、今後問題点が出てくるようならば、自分に起こった難儀を出来る範囲で報告するつもりでおります。
≪復刊を応援してくれた読者の皆様へのメッセージ≫
御投票いただいた方々に心から感謝します。数少ない読者のありがたい声をけしてただの数字とは思っておりません。個人のブログでお声を掛けてくださった方や、ツイート、リツイートしてくださった方、ひとりひとりのお顔は判らなくとも、ひとりひとりのお心に励まされながら書き続けます。本当にありがとうございました。
≪対象作品の当時の思い出≫
表題作は、やっと本が出ても何かと不安だった自分自身を、文章の中に解放するように書いたものです。またこの一冊に集めた作品の時期は広く、持ち込み時代の観念小説から三冠受賞後の身辺雑記まで、激変する環境を夢中で泳いだ軌跡とも言えます。充実していたけれど辛い事も沢山あったはずで、ただ思い出そうとすると記憶はその後の猫人生と、純文学闘争に飲み込まれてしまうので……。
≪これから読む人へのメッセージ≫
さてこの本の特異性それは、身辺を描きながら世界経済を書く、家計簿を追いながら消費に翻弄される内面を追うと言った、ごろ寝的宇宙的展開にあります。しかし当時の私にそんな意識が本当にあったのか?作家は核の掌の上で騙されながらでも知らぬまに核を書いているのか?自分の身辺をずっと掘っていた私は、いつしか「ネオリベラリズムを越える想像力」と言われ「現代思想」で特集されるようになっていました。つまりここには大変「小さい」作品が並んでおります。故にもしこれを読んで「他者がないぞ社会問題がないぞ」とおっしゃるあなた、社会性ないのは、あなたの方なのですよ……。

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