2012年5月に開催された第1回“復☆電書”。3週間で合計991件ものリクエストが集まり、ついに6作品が配信開始!!
第1回復☆電書配信作品>>ぱらどっくすティ-・パ-ティー
- ぱらどっくすティ-・パ-ティー
- 著者:皆川ゆか 絵:佐藤まり子
- 夢と冒険いっぱいの、超能力学園ドラマ!
- あらすじ:
夢と冒険いっぱいの、超能力学園ドラマ!! 後野まつりは、高校1年生。友人の新島栄は、かわいい子で、しかも超能力者だった。そこへ男まさりの美女、鷲橋蘭が転校してきた。学校の中で、超常現象が……。(講談社X文庫・1987年9月刊)
著者コメント:
- ≪電子書籍で復刊されることについて≫
- お待たせしました! 重版未定になってから20年近く経ってしまいましたが、ティー・パーティーシリーズが還ってきました。しかも、電子書籍……すごい、さすが21世紀って感じです。とはいえ、この作品のまつりたちが変わるわけでもなし。微妙に長いスカートに黒髪で(違う人もいるけど)、昭和の高校生活をのんびりとやっております。ある人には懐かしく、ある人には見知らぬ空気の物語でしょう。お楽しみいただければ幸いです。
- ≪復刊を応援してくれた読者の皆様へのメッセージ≫
- ありがとうございます。シリーズの最初の巻が出てから、かれこれ二十五年にもなります。年上の作者が書いた作品は、その作家の年齢になってから読み返してみると、初読のときには見えなかったところが見えてきて、いろいろ趣深いものです。もちろん、若書きの至らないところも目につくこともあるでしょうが、そういうところは大人のおおらかな気持ちで読んでいただければと思います。おかえりなさい、ティー・パーティーの世界へ。
- ≪対象作品の当時の思い出≫
- あのころ私は大学生で、馴染みの喫茶店で自転車を借りては出版社へ原稿の持ち込みに通っていました。電車賃がなかったのです。この作品は二年近くいろいろ回って、何社めかの講談社出版研究所の方が講談社X文庫へ紹介してくれて、世に出ることになりました。X文庫の担当さんの動きは早く、出版の連絡をもらったのは、一週間くらい後の七月七日。日付は記憶違いかもしれないけど、ロマンティックだからそういうことにしておきたいです。
- ≪これから読む人へのメッセージ≫
- もともと、この作品は中高生と、ちょっとひねた二十歳くらいの人たちが読むことを前提に書いていました。ライトノベルという名称さえ、ごく限られた人しか知らない時代です。そんな時代の作品ですから、初めて読む人は、学園異能ものとかの「もうひとつの現代」だと思ってください。シリーズが全巻収載されれば、それすら大いなる伏線となるでしょう! ワイドスクリーンバロックの楽しさを味わってくれることを願ってやみません。